信州善光寺

善光寺信仰

長野県にある善光寺は、宗派を問わず、檀家制度もない全国でも珍しいお寺です。性別や年齢を問わず、だれでも受け入れる庶民のお寺として、古くから「善光寺さん」と親しみを込め呼ばれています。

善光寺自体は無宗派ですが、寺内には天台宗の「大勧進(だいかんじん)」と浄土宗の「大本願(だいほんがん)」があり、39の院坊(天台宗25院、浄土宗14坊)の寺院の僧侶が共同で本堂を護っています。浄土宗大本願の住職は「善光寺上人」と呼ばれ、代々女性が住職につくいわゆる尼寺で、公家出身の方を住職に迎えています。日本最古と伝わる一光三尊阿弥陀如来を本尊としています。

女人救済の寺

善光寺は女性救済もあったことでも珍しく有名でもあります。

奈良・平安時代、寺院は厳しい戒律のもと女性の立ち入りを拒んでいました。これに反発したのが親鸞、道元、日蓮たちが起こした鎌倉仏教で、このころから女性による善光寺信仰は盛んになります。もともと善光寺は、「善光寺縁起」に富豪の娘の病気を治した話があるように、女性を救う寺として知られ、鎌倉時代には源頼朝の妻、北条政子も篤く信仰を寄せていました。

江戸時代には参拝客の半数は、女性が占めるほどになり、今なお参拝者の多くは女性です。

御本尊

一光三尊形式の阿弥陀如来のことを善光寺如来と申しましたが、一つの舟形光背に阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩が安置されている仏像のことです。

絶対秘仏の御本尊様と言われ、誰も見たことがありません。ですが7年に一度だけ、秘仏である御本尊の代わりに前立仏である阿弥陀如来様の御開帳があり、全国各地からご縁に預かりたいと参詣者が多く参られます。